ルーンの文字の解釈については、様々な資料があります。ただ、古い文字ですから、その意味を示す直接的な資料は多くありません。
そのため、その意味を北欧文学から読み取ろうとしたり、易やタロットと結びつけて、意味を探ろうという試みもなされています。
ルーン文字が心の中から沸き上がってくる言葉を拾うためのひとつの誘発剤だと思えば、それほど厳格な意味を追い求める必要はないのかもしれません。
ただ、頼りになる意味の解釈があれば、それはそれで頼りになりますし、そこからいい言葉が浮かんでくるかもしれません。
ひとつの解釈として、アングロサクソンのルーン詩があります。このルーンは29文字あります。一般的にルーン占いで使われるゲルマン・ルーンは24文字ですから、5文字ほど増
えることになります。
この詩はルーン文字の歴史としては新しい部類で、だいたい8世紀頃に成立したものではないかと言われています。
このルーン詩には、文字のひとつひとつにその意味を指していると思われる短い言葉が古英語で書かれています。
このルーン詩の写しはある図書館に保管されいたのですが、火事になり、多くの貴重な資料とともに消失したと考えられていました。
ところがこの詩の別の写しが他の場所から見つかり、今日に伝えられることになったということです。そこに何か運命的なものを感じます。
私はこのアングロサクソン・ルーン詩が気になり、英語訳をネットで見つけて、自分で訳してみました。
文章としては意味が分からなかったりしますが、かえって神秘的で、そこにたくさんの意味が含まれている気がします。
私は自分で訳したその詩を元にして、ルーン占いをしてみることにしました。
ただ、占術用のアングロサクソン・ルーンはほとんど市販されていません。もし、このルーンで占いをするなら、制作してくれそうなところにお願いするか、自作するしかありません。
私は東急ハンズで丸い木片を買ってきて、ルーターで文字を彫り、その溝にアクリル絵の具で色付けして自作しました。
きれいな文字には彫れませんが、それはそれで手作りの味があるように見えますし、自作すると、妙な愛着が出てきます。
興味がある方は、是非挑戦してみてください。