2015年5月18日月曜日

#02:ウル


オーロクス(野牛)は誇り高く、大きな角を持っている。それは獰猛な獣であり、その角で戦う。荒野を歩きまわる動物であり、勇気ある生き物だ。
オーロクスは大自然の中で力強く生きている野牛です。生命力にあふれ、生きるための戦いを厭いません。実際にオーロクスはその鋭い角で相手を打ち負かし、世界を支配していきます。
オーロクスは力強さの象徴であり、また荒野にあって孤独でもあります。ただ、孤独であることの弱さはなく、自分自身に強い自信を持っています。
それは力強いという反面、相手を傷つけてしまうという危険性をはらんでいます。孤独感であることに苦悩するということはなく、むしろそんな自分のことを誇りに思っています。

2015年5月16日土曜日

#01:フェオ



富はすべてに慰めとなるものだ。もし神の御前で栄誉を得たいのなら、誰もがそれを惜しげも無く授けなければならない。
富はすべての人を満たしてくれるものです。それをひとりのものにすることを神は望んでいません。それを分け与えることこそ神が望むことであり、神が富を与える理由はそこにあります。
私たちは神の望みに従って、得た富を人々に分かち与えるべきであり、そうすることで神は満足し、分かち与え者を称えるでしょう。
フェオは富という意味がありますが、この詩は富を得るということだけでなく、それを分かち合うものと捉えています。どちらかというと分かち合うことが、大切な要素であると感じられます。

2015年5月14日木曜日

03:運命の女神ノルン


北欧神話にはルーン占いを手助けしてくれる女神たちがいます。それが運命の女神ノルンです。

ノルンは、長女ウルズ、次女ヴェルザンディ、三女スクルドの三姉妹です。

ウルズは「運命」「未来」を意味し、過去を司る女神と言われています。

ヴェルザンディは「達成」「変化」を意味し、現在を司る女神です。

スクルドは「義務」「意志」を意味し、未来を司ります。また勝敗や生死を決める女神とも言われています。

現在、過去、未来については、それを指す資料はなく、一般的にそう言われているということだけのようです。どの女神も未来を意味しているとの解釈もあります。

実際の占いではウルズ、ヴェルザンディ、スクルドのノルンたちに心の中で助言をお願いして、知りたいことを唱えてから、ルーンを袋から順に三個取り出します。



2015年5月13日水曜日

02:アングロサクソン・ルーン


ルーンの文字の解釈については、様々な資料があります。ただ、古い文字ですから、その意味を示す直接的な資料は多くありません。

そのため、その意味を北欧文学から読み取ろうとしたり、易やタロットと結びつけて、意味を探ろうという試みもなされています。

ルーン文字が心の中から沸き上がってくる言葉を拾うためのひとつの誘発剤だと思えば、それほど厳格な意味を追い求める必要はないのかもしれません。

ただ、頼りになる意味の解釈があれば、それはそれで頼りになりますし、そこからいい言葉が浮かんでくるかもしれません。


2015年5月12日火曜日

01:ルーンのささやき


6年ほど前、たまたま手元にあったルーンを使い、知り合いに頼まれて占いをしていました。

本職の占い師ではないので、気軽な遊び程度でしたが、占った人からわりと当たると言われたこともあります。

それならちゃんと調べてみようと思い立ったのが、ルーンとの本格的な付き合いのはじまりです。

ルーンには古い歴史があります。